サヨナラのその日までそばにいさせて。



「…っ、ごめんなさい!!私のせいなんです!」


頭を下げて謝ると、静かに声がかけられた。



「…咲希ちゃんのせい?どういうこと?」


「あの、私が…、アキを走らせたから…」


「何考えてるの!?あのコが走ったらダメだって知ってるでしょ!?」


バッと両腕を掴まれ、詰め寄られる。



「ごめんなさい…っ」


「やめなさい!咲希ちゃんのせいじゃない!」


「もし…、もし太陽に何かあったらどうするの!?」


「ごめんなさい…、ごめんなさい!」


ただ謝るしか出来ない私に、アキのお父さんは「申し訳ない」と、泣き叫ぶアキのお母さんを引き離した。



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