サヨナラのその日までそばにいさせて。



「アキとの接し方が分かんない…」


休み時間、廊下で空良に相談する。



「今まで通りでいいんじゃない?」


「でも…、アキは困った顔するんだもん」



「あいつもまだ心の整理がつかないんだろ」


「…アキには笑顔でいてほしいのにな」


はぁ〜…と溜め息を零すと、空良は優しく私の頭を撫でた。



「大丈夫だよ。時間が経てば元に戻るよ」


「……うん」



"元に戻る"


空良のその言葉が何だか寂しく心に響いた。




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