サヨナラのその日までそばにいさせて。



「…そっか、そうだよね。私と顔合わせるのキツイよね…」


「咲希?」


「ごめんっ、私、先生に呼ばれてたんだ!」


ハハッ…と無理矢理笑顔を作り、心配そうに顔を覗き込んでくるアキから慌てて逃げた。



予鈴が鳴り響く中、階段を駆け降りた。



「…っ、……」


溢れ出る涙を抑え切ることが出来ず、次から次へと頬を伝う涙。



どうしよっ…、アキがいなくなっちゃう!



< 398 / 474 >

この作品をシェア

pagetop