サヨナラのその日までそばにいさせて。



「…学校、ですか?」


「うん。僕の大事な患者さんが通ってるんだ」


ニコッと優しい表情を浮かべ、車から降りた。



私も急いで車から降りて、学校内に入って行く高良くんの後をついていく。



「いいんですか?校舎内に入っても…」


「大丈夫だよ。ちょっと用事があるからここで待っててくれる?」


「え、あ、はい…」


そう言い残して校舎内へと姿を消した。



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