Blue Eyes princess~藍色の瞳の猫~



口元をハンカチのようなもので押さえられた。



口を押さえられた瞬間、驚きと後悔でいっぱいになった。



今警戒を無意識に解いてた……?
完全に無防備だった。



警戒を解いてたことに後悔をしながらも最初にびっくりしたせいか口に当てられたハンカチのようなものに塗ってあったらしい薬のような“それ”を吸い込んでしまったらしい。



意識が薄れていく中で、何とか助けを呼ぼうにも今は授業中。



不良とはいってもみんな一応教室にいるから、基本廊下は誰もいないし静かだ。



こんなことなら雪たちの中の誰かについて来てもらえばよかった。



意識を手放す瞬間に、ついて来てもらえばよかったという後悔とこの桜鬼には生徒以外入ってこないと思い込んで油断してしまった自分への怒りと心の中で助けを求めたのを最後に意識が途絶えた。













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