Blue Eyes princess~藍色の瞳の猫~



下がざわついて皆が困惑している中、口を開いたのは霧玖と菊梨だった。



「「皆さん、顔を上げてください。その人が短い時間でも一緒に過ごして雪さんたちが仲間だと思ったなら、それはうちらの仲間でもあります。仲間を助けるのは当然です。ただ、うちらは他校なんで、その人がどんな人かは知らないですが、桜鬼に行ってるやつらはその人のことを知ってるうえでここにいます。みんな召集で集まったとはいえ、ここにいるやつらは自分の意思でここにいます。だから顔をあげてください」」



さすが双子、息がぴったりだ。



言われた通り顔をあげると、下にいるやつらの顔が真剣ではあるが、とても温かい表情をしているのが目に映った。



双子に続いて周りから、”早く柚葵さんを助けに行きましょう”、”雪さん、早く行ってあげましょう”などの声があちこちで飛び交う。



チームの温かさに改めてこいつらに会えてよかったと思った。



俺たちはもう一度感謝を込めて頭を下げた。



そして、千影が特定してくれた場所に全員で向かう。














    龍藍side END





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