ご主人様はお医者様


「……そんな顔するなよ」


「そんな顔って、彬…寝てたんじゃなかったの!?」



驚いて視線を彬に戻すと、真剣なまなざしで私を見つめていた。
私はあわてて笑顔を作る。



「疲れてるんでしょ!?寝てていいですっ」


「いや、考えてみれば暫く小春と一緒にいられなかったな」



「さびしかったか?」彬はそういいながら私の体を引き寄せた。





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