ご主人様はお医者様
「今日もかわいかったなぁ。森先生。
そういえばさっ小春はどっち派?
やっぱり森先生?それとも高木先生?」
ナースステーションでパソコンに向いながら、そう聞いてきたのは同期の久保香澄(クボカスミ)。
私の親友。
香澄は『結婚するなら医者』って決めてるらしく、今は森先生に猛アピール中。
そんな香澄は自分の気持ちに素直で一生懸命でかわいいと思う。
恋する乙女全開って感じでキラキラしてる。
もちろん私も応援してるんだ、香澄の恋。
・・・でも、そんな話を仕事中に振られるのは少し困る。
このネタに限っては特に――……なんだ。