ご主人様はお医者様


「やっと起きたか。ホントよく寝てたな」


「いえ、そんな。寝てませんっ」


「そう?キスしても起きなかったけど?」


「ええっ!!うそですよね!?」


「さあ」



ささささっ、さあって!!



「覚えて無いなら、家に帰ってからいくらでもしてやるけど?」



いっ、いくらでもって!!!!





“ピリリリリリ・・・”



「ほら、お呼びだ。
はい、高木です。ああ、今行く」


「あっあの、先生?キスって…」




“バタン・・・”



私が言い終わらないうちに、


先生は白衣を羽織って仮眠室を飛び出していった。


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