ご主人様はお医者様


夕食は香澄と二人で話題のイタリアンレストランへ。


1時間待ってやっと席に着く事が出来た。


料理はどれもすごく美味しくて、先生にも食べさせてあげたいなって思った。


今日は夕飯いらないって言ってたけど、もう帰って来るのかな?


だったら、私も帰ったほうがいいのかな?


乾燥機に入れたままの洗濯物も気になるし、


ああそうだ、お風呂。


きっと帰ったらすぐに入りたいだろうな…………。





なんだろ――私、先生の事ばかり考えてる…………。






「小春?どうしたの」


「えっ?ううん、なんでもない」


「……でさぁ、荒木先生ったらね」





香澄の声が届かないくらいに、



先生のことだけを思ってしまう――。





私……、


重症だ――――……。







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