田舎の花～原爆を生き抜いたシイエ～

田舎の花

皆でこれからの事を真剣に話し合った

シイエは自分で花を作り売るという夢を諦めてはいないとこの時初めてヨッコに話してみた

初五郎は源さんの仕事がますます忙しくなりその手伝いに走り回っている

街も少しずつ片付き人々に花を愛でる気持ちが戻りつつあった

シイエは田舎の花を長崎の人にも見せたいと考えている

田舎の花にはそれにしかない魅力がある

スミレに山蘭…街では見掛けない花がたくさんあるのだ

シイエはこれをどうやって増やすか

そしてどうやって売るかあれこれ考えを巡らせていた