田舎の花~原爆を生き抜いたシイエ~
旦那様にびくびくしながらもシィエ達はすぐに奥様の美しさに目を奪われた

花のような美しさで気のせいか花の香りまでしているように思えてならない

奥様のわきにいる子供達はぼっちゃまとお嬢様でお嬢様はシィエ達より少しだけ年上

ぼっちゃまはまだ小さくて奥様の後ろに恥ずかしそうに隠れては頭だけを出しシィエ達をじっとみている

「遠い所からよくきましたねおなかすいたでしょうね夕食はできているから番頭さんと一緒におあがりなさい…今日はゆっくり休んで明日番頭さんにこの近くを教えてもらいなさいね…仕事はゆっくり覚えてもらえばいいから」

そのやりとりをみて旦那様が初めて口を開く

「初めから奉公人ばあまやかすな!」

シィエ達はビクッとして二人顔を見合わせた
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