逢いたい夜は、涙星に君を想うから。

「いいから乗りな」



「ホントにいいの?あたし重たいよ?」



こんなことなら、ダイエットしておけばよかった。



「大丈夫だよ。つか、全然細いじゃん」



「いやいや……。では、お言葉に甘えさせていただきます」



あたしは橘くんの自転車の後ろに座った。



「行くよ?」



橘くんは、あたしの方に振り返ってニコッと笑った。



「う、うんっ」
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