獅子が招いてくれた恋
 
「ルカ!!やぁーっと見付けたー。アサミちゃん、ルカは連れてくよ〜」

「はいよー。ハルミちゃん、ハルカ、頑張ってね〜」


アサミから引き離されて強制連行された先は…、生徒会室。


「お〜、来たな、ダブルハル」

「ルミ先輩、ルカ先輩、こんちはーっす!」


ルミことハルミは生徒会会計。
ルカことハルカ(あたし)は生徒会書記。


出迎えてくれたのは、会長をはじめとする愉快な仲間たち。






「ルカ先輩、今日は部活行かないんすか?」

後輩が聞いてきた。


「悪いけど、今週はこっち(生徒会)優先な。これ、会長命令」

『まじかぁ…』




あたしがマネージャーをしてる男子バスケ部は、他の部活と子たちと違って、夏のインターハイ予選で引退をしなかった。

10月末にあるウィンターカップ予選を引退試合にするんだ。


この時期、3年生は普通引退してるよね…?

あ、サッカー部は冬までか。




生徒会の3年に現役運動部はあたしだけ。


『はぁ。唯一の運動部現役なんだからさ…』

もうちょっと特別待遇してくれたって、バチは当たんないと思うよ?
口に出したいけど、出せない言葉。




「ルカ先輩、体育館アリーナの装飾…」

「展示室と模擬店の配置も…」

後輩が何人か寄ってきた。


「お前なしじゃ進まないことだってあんだからな?」

『はいはーい…』








はいはい、若い衆。

これがあたしの案だ。

進路のことしながら、

部活しながらでも、

いろいろ考えてあんだぞ?

君ら、来年、もっといいもん創れよ?




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