約束の日
PM9:00

「いらっしゃい。」

玄関に立った女は、柔らかな微笑みで男を出迎えた。

「ごめんな…すっかり遅れちまって…」

頭を掻きながらはにかむ男。

「今回は随分苦戦したようね。」

「ああ。なかなかいい文句が浮かばなくてね…」


その時

「おっと!」

「失礼!」

男のすぐ後ろを慌てた様子で駆け抜ける別の男と肩がぶつかった。

相手はこちらに軽く頭を下げると、また奥に駆け出した。
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