約束の日
「ったく…」

「まあまあ。さ、早く中入って。」


女はまだぶつかった男の方を睨む男に、部屋に上がるよう薦めた。

「悪いね。お邪魔します。」

男は玄関を上がり、ドアを後ろ手に閉めた。


ドアの上の方に

部屋番号の書かれたプレートがある。



「1609号室」





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