約束の日
「ストーリーは悪くないけど…最後の「ありがとう。」ってのがさぁ…どうも伝わって来ないんだよね。」

「一番気合い入れたのに…」

「うん。分かるよ。でも…なんて言うか「アク」が強すぎるのよね。あんたのこだわりが出過ぎてて…
苦手な人が多いと思う。」

「そっか…」

うなだれる男に、女は微笑みかける。

「大丈夫よ。次はもっと余裕持って書くようにしたら、絶対素敵な作品になると思う。期待してるわね。」

「…ありがとう。」

二人はその夜、チーズケーキを食べながら杯を交わした。

この作品が女に向けて書いたものだとは

もはや男の口からは言えなかった…
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