クリスティアナ
「っ!キース、自分の馬で行ける!」



「初心者のくせによく言うな、それにその熱じゃ数メートルも行かないうちに落馬だ」



キースのいう事はもっともだ。



手に力が入らないし、頭も霞がかかったような状態。



「キース騎士団長!持ってきました!」



カイナンが暖かそうな毛布を持ってきた。



キースは受け取るとクリスの後ろに飛び乗り、毛布で目の前の華奢な身体を頭から包みこむ。



キースを背中で意識してしまう。



「辛かったら寝ていろ 落とさないで運んでやるから」


キースが言う。



その声を聞きながら俺は暗闇へと意識を手放した。




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