クリスティアナ
いつもの自分の部屋ではなく、キースの部屋に連れて行かれた。



「疲れただろう?今飲み物を持ってくる」



「いいよ、喉は乾いていないから それよりどうやったら赤ちゃんが出来るのか教えてくれよ さっきから知りたくて仕方ないんだ 結婚すると出来るのか?」



真剣に聞くクリスが可愛い。



「そんなわけないだろ、男と女が――」



説明をしていると柄にもなく照れてしまう。



「あの小屋で出来たんだよ」



「……あの小屋……」



思い出すと、クリスの顔が真っ赤になっていく。



「ま、まさかっ!あんなことをするとできるのかっ!?」



「そうだよ 薬を飲んで避妊っててもあるけどな」



「避妊?」



どの言葉も分からないらしい。



「赤ん坊が出来なくする薬だよ 他にも対処法はあるが……」



「じゃあ、どうしてしなかったんだよ?俺、他の男と結婚するかもしれなかったんだぞ?」



キースの赤ちゃんがお腹にいて他の男と結婚したかもしれなかった。



「そんなのありえないから」



さらっと言ってのけるキースにクリスは目を見開いた。



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