クリスティアナ
「あ、ありえない?」



「当たり前だろ?お前を他の男にやるつもりは毛頭なかった」



キースの手に引き寄せられると、抱き上げられた。



「キース……」



「俺にはお前のような女がぴったりだし、お前も俺みたいな男がぴったりなんだ」



キースの唇が優しくクリスの唇に触れる。



「お前の生い立ちはあまりにも辛すぎる これからは俺がお前を守るからな 愛している クリス」



キースの言葉にクリスの目から涙が溢れ出た。



「キース、俺も愛している」



「その……いい加減、俺ってやめないか?」



「やっぱり俺じゃダメか?」



「生まれた赤ん坊がどっちが父親なのか誤解する」



「……うん 努力するよ」



俺は……もとい 私はキースに誓うとキースの唇に口付けした。



                END



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