ミルクティー
『俺が教えているのにまだ分からないの?』



1学期の間、雛那ちゃんは英語の勉強をよく頑張ったと思う。


分かっていてもついついイジメてしまう。


とっても悪い顔をする雛那ちゃん。



見ていて飽きない。




できればこの時間がずっと続けばいい。





けど現実は




そう甘く無い。






刻一刻と俺の時間が減っている。



いや




違う



俺達の…







伝えたいけど伝えられない俺の『好き』


もし伝えたとしても…


見える未来



それならずっと黙っておけば俺達の関係は続いていく。




残されているこの時間。



どうか悔いが残らないようにしたい。




「海斗、今楽しいか?」





突然訳の分からない事を聞いてきた陸。


楽しいかと聞かれたら…




もちろん楽しい。



親友の陸にこんなにしてもらっている俺。


それに好きな子と一緒に居れる俺。





残されているこの時間。

楽しく過ごそうね


雛那ちゃん




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