ミルクティー
私はもうちょっとからかいたくなって海斗の隣に行った。



「ほらせっかくだし…ね」

「お母さんも急に行ったら迷惑だよ」

「そんなこと無いよ。
お母さん絶対喜ぶよ!

だから、会ってみようよ…」



海斗は絶対『会う』なんて言わないと思ったからちょっと誘ってみた。

けど



「じゃあ会ってみようかな…」



えぇー!
本気で言っているのかな?




「海斗、本気?」

「本気だよ」



どうしよう。
目が本気だよ。
けど別に会わせられない理由ないし…


けどちょっとなぁー



「今回は会うの辞めない?
ほら、海斗だって忙しいしね、それにほら、ね…

うん、今回はやめよう!」

「くくく…
俺が本当に会うとでも思った?
雛那ちゃんがからかってきたから仕返し。

俺をからかおうなんて雛那ちゃんにはまだ早いよ」

「からかったの」

「そうだよ。
本当に雛那ちゃんはからかい甲斐がある」

「じゃあさっきまでのは演技?」

「そうだよ」

「なんか悔しい」

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