ミルクティー
ジュー…



キッチンにはハンバーグのいい匂いが広がっている。



海斗が作ったハンバーグ…









ちょっと前の出来事だけど…




買い物も終えて海斗の家に着いた。


「雛那ちゃんはリビングでゆっくりしていていいよ」


明らかに私に料理を手伝わせてくれないみたい…

少し手伝いたい。


「手伝うよ…

ダメかな?」


「けど今日は沢山歩いて疲れたでしょ?」


「大丈夫だよ!」


「う〜ん…」


やっぱり無理かな…


「疲れてない?」


「大丈夫だよ!

手伝い位出来るよ」


「じゃあ一緒に作ろっか」


「うん♪」



やったー!


ダメ元で頼んでみたけど『いいよ』って言ってくれた。

急いで荷物をリビングに置いてくる。






ふと…
思い出す。



海斗の誕生日にした約束―――


『今度一緒に料理作ろうね』


まさか料理本当に海斗と一緒に料理出来るとは思っていなかった。



「雛那ちゃーん!
作り始めるよ」


キッチンから私を呼んでくれる海斗。


私の胸は高鳴る。


海斗に名前を呼ばれるだけで反応する。





トクン トクン トクン――――




いつものドキドキとは違う…

私…どうしちゃったんだろ?



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