ミルクティー
「社会に出れば、何かが変わるから…雛那は七生さんの願いを忘れないで」


「うん、頑張る…」



私に人を好きになる事が出来るのだろうか。

海斗以外の男の人を、好きになる事が出来るのだろうか…



「そうだ!スズちゃん、彼氏はどうしたの?」


「えっ…」



スズちゃんに彼氏が出来た。

1つ下の医学生。

何回か会ったけど、とっても可愛い印象だった。



「彼氏は…」


「もしかして、ケンかでもしたの?」



スズちゃんはコクンっと頷いた。



「どうしてケンカしたの?

2人はとても仲良しだったのに…」


「だって、向こうがね…」



スズちゃんの彼氏は「風邪をひいた」と言ってスズちゃんとのデートの約束を当日に断った。

心配になって彼氏の家に行ったスズちゃんは、彼氏の家に女の人が入っていくのを見たそうだ。


そして、彼氏はとても元気だった。



「1回2人で話した方がいいよ!!」


「けど、あたしヒドイ事言った」


「だったら、謝らなきゃ!!

ほら、携帯だして」


「どうして…」


「電話して謝らなきゃ」


「でも…」


「もしかしたらスズちゃんの勘違いかもしれないよ?」



スズちゃんは私の言葉を聞いて、彼氏に電話をかけた。





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