ミルクティー
「海斗、そのお店に行ってみない?」

「いいの?」

「うん。
だって陸の事応援したいもん」


海斗はちょっと困った顔をした。

「水族館にいる時間、短くなるけどいい?」

「大丈夫だよ!」

海斗はニコって笑って

「わかった。
陸、昼飯よろしくな」

そう言って未桜さんの好きなお店に向かってくれた。
けど何となくわかったんだ。
海斗なら途中で絶対、陸の頼みを聞いてくれるって。
たぶん断り続けていたのは私が嫌がるかと思ったからかな…





「可愛いー」

お店についてビックリ。
そこはアクセサリーショップだった。

「見て見て!
このブレスレット可愛い」

私のテンションはさっきから上がっている。
海斗はこんな私をちょっと後ろからずっと見ている。

「海斗ぉ~ちょっといい?」

なんだか悩んだような顔をした陸が海斗を呼んだ。

「はいよ。
ちょっと陸の方に行ってくるから」

「うん、大丈夫。
ここら辺見ているね」

海斗は陸の方へ行ってしまった。
なんだか未桜さんのプレゼントに迷っているみたい。
私なら何でも嬉しいけどね。


1人でアクセサリーを見ていたら1つのアクセサリーに目がいった。
可愛い…

それは貝のチャームがついているネックレス。
値段を見てビックリ!

1800円…
私のお小遣いじゃ無理だよ。
この後は水族館だし…
今回はあきらめよう。

ちょっとしょんぼり気分な私。


「雛那ちゃーん帰るよ」

遠くから海斗が呼んでくれた。

「はぁーい」



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