いつも隣にイケメン君
私の隣から不機嫌そうな声がした。
さっきまでケータイをいじっていた梓だ。
あんた、ケータイは?!
ってか、何言っちゃってんの?!
隠せよ!
「なんで言ったの?!」
「聞かれてんだし、答えなきゃだろ?それに、隠す必要ねーし。」
私はあんだよ!
勝手に言うなよ!
「寿花!ホントなの?!」
うっ……
嘘はつけない……。
「……ホントです…。」
私は気まずくなって俯いた。
「えぇぇぇぇぇぇ!!!」
ものすごく揃った女の子達の悲鳴が。
ほんとすごい団結力だな。
感心します…。
「あのさ。」
そんな中、梓がまた低い声を発した。
今度はなんだ…。
頼むからもう余計なことは言わないでください…。
< 27 / 79 >

この作品をシェア

pagetop