キョリの奏でる物語
「…こ…う…ちゃん??」

私は震えるのどから声を絞り出した。


「ゆきっ!!目覚ましたのか!?大丈夫か!?」


私はこうちゃんの膝に頭を置きこうちゃんの腕に包まれていた。


「どぅして…

こうちゃんがいるの??」

「俺はバスに乗ってたら目の前で事故が起きて…
ここで待機してるんだ…」


私はこうちゃんの存在を確かめるかのように重い右手を上げ、こうちゃんの頬に触れた。


「こうちゃん…

泣いてるの…??」


こうちゃんの頬は涙で濡れていた。
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