小さな恋【完結】

誤解

放課後。


「繭ちゃん、ちょっといい?」


あたしは帰り支度をしていた繭ちゃんを呼びとめた。


「なんか用?大知のことなら、あたし、謝んないから」


繭ちゃんはうんざりした表情で吐き捨てるように言う。


あたしは首を横に振った。


「違うの。そうじゃない。あたしがしたい話は……――」


「あ~もう!!超めんどくさい!!」


そう叫んだ繭ちゃんに、クラスメイトの視線が一斉に向けられる。



「ちょっと繭……どうしたの?」


近くにいたクラスメイト達が口々に繭ちゃんの顔を覗き込んで心配そうな表情を浮かべる。

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