小さな恋【完結】
彼と付き合っている間、あたしは楽しくて仕方なかった。
部活の忙しかった彼を待って一緒に下校したり、土日も彼に暇があれば必ず二人で出掛けた。
出掛けるといっても、どこかにいくわけじゃなくて、地元をプラプラしたり、公園で語り明かしたりしただけ。
あの頃のあたし達にとって、それが一番の幸せだったんだと思う。
自転車の後ろに座って、彼の背中をギュッと掴んだあの瞬間はきっと一生忘れない。
彼の背中は、言葉では表せないくらいに……
とても温かかったから。