小さな恋【完結】
「真依子……あの時はホントに……――」


「……――なんてね!そんな昔のこと、もう忘れよ?」


あたしは目の前のオレンジジュースを飲み干すと、ニコリと笑った。


きっと、大丈夫。


あたしにはりっちゃんや繭っていう友達がいるんだから。


「……真依子……あたしさ……――」


「だーかーら、もういいんだって!!」


繭は未だにあの時の話をすると、申し訳なさそうな顔をする。


あたしにとってあれはもう過去の記憶。


今こうして笑顔で一緒にいるんだから、結果オーライだよ。
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