小さな恋【完結】
「なんか元気出てきた!!今度はりっちゃんの買い物に付き合うよ」


「ありがと。だけど、ケンちゃんは好みにうるさいから時間かかるかもよ?」


「覚悟はできてます」


あたしとりっちゃんと繭は、訳もなく3人でケラケラと笑いあった。


何が楽しかったのか、全然覚えていない。


多分、楽しいことなんてなかったんだと思う。


ただ、笑っていないと今にも壊れてしまいそうだったから。


当たり前の日常。それも後わずか。


こうしている間にも、迫る時間。



隣のカップルが盛大に二度目の舌打ちをした。
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