小さな恋【完結】
「あそこの店でなんか食うか?お前、甘いもの好きだろ?」
ちゃんと覚えててくれてるんだね……。
あたしが甘いものが好きだって。
胸が締め付けられて、大知の顔をまともに見れないよ。
「ううん。今日は早く帰って、唯ちゃんにプレゼント渡してあげなよ?」
「今、学童の時間だからさ」
そう言った大知の瞳がユラユラと揺れる。
あたし……また大知を傷付けるの……?
そう思った時には、首を縦に振っていた。
「……うん、分かった。行こう?」
あたしは口元を持ち上げてぎこちなく笑うと、目の前にあるアイスクリーム屋に向かって歩き出した。