ネコ専務シリーズ
ネコ専務の大好物
ネコ専務には、2週間に一度は食べる
くらい好きな食べ物がひとつある。
それは、「ネズミ寿司」だ。

ネズミ寿司とは、江戸時代から伝わる
日本食で、新鮮なネズミの肉をネタに
した握り寿司のこと。

ネズミ料理が嫌いなネコはいないので、
ネコ専務も他にネズミ丼やネズミステー
キ、ネズミバーガーなども好物なのだが、
一番の大好物は、何といってもネズミ
寿司なのであった。


ある日の夕方、仲良しの姪・ネコガール
と一緒に、中野区のネズミ寿司専門店
「踊子寿司」(おどりこずし)に夕食を
食べに行ったネコ専務は、なじみの若い
寿司職人から、今日はこのネタが入り
ましたよと、「カピバラ寿司」を勧め
られた。

「カピバラ」とは、南アメリカ東部原産
の、全長が1・3メートルもあるネズミ
の仲間で、ネズミ目カピバラ科。
体重は50キログラムに達し、ずんぐり
とした体型をした、毛のほとんどない
赤褐色の大ネズミである。



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