ネコ専務シリーズ
アビシニアンの女の子は、普段どういう
生活パターンなのか知らないが、これ
までのところ、ほぼ3日ごとにデイブに
会いに来ているらしい。

ただし、雨の日は来ないので、きっちり
3日ごとというわけではない。

シロはその日の3日後の正午前、公園に
行った。たぶん今日は、あの女の子が
来る日のはずだ。

デイブと会って、2匹で並んでしばらく
待っていると、12時半ごろ、公園の
西側の入り口の方から、女の子が歩いて
くるのが目に入った。

女の子はシロを見て、「あら」とちょっ
と困った顔をしたが、

「白猫ちゃんも食べたいのよねー」

と微笑みながら、バッグから取り出した
マグロの缶詰のフタをはがし取り、足元
の草地に缶の中身を半分ずつ分けて置い
て、2匹に均等にエサをやった。

作戦成功である。これで、デイブが食べ
る量は半分に減ったのだ。

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