ネコ専務シリーズ
ネコSF4

ガイザー・マナ

ネコ帝国のぺリオ帝のひとり娘に、ガイ
ザー・マナという白ネコがいる。

別名「白ネコ姫」と呼ばれるこの皇女は、
美猫だが、やたらと戦闘能力が高く、ビー
ムライフルの射撃の腕も一流であれば、
ネコ型戦闘ロボット「コーネリオン」に
乗っても強く、軍の司令官としても、きわ
めて優れているのであった。


ガイザー・マナは今、戦艦「ホワイト・
ウィンド」を旗艦とする宇宙艦隊を率いて、
ウミネコ星団の戦場にあった。

ウミネコ星団はネコ帝国領とイヌ帝国領の
境にあるため、軍事戦略上価値が高く、
ここをネコとイヌのどちらが押さえるかは、
「犬猫銀河大戦」全体から見ても、重要な
ことである。

戦いを始めるにあたっては、両軍の総司令
官が「戦闘同意書」にサインすることに
なっている。

イヌ帝国第101艦隊の総司令官ポティー
とガイザー・マナは並んで書類にサインし、

「我々はー、イヌの誇り(ネコの誇り)に
 のっとりー、正々堂々と戦うことをー、
 誓います」

と宣誓して、握手を交わし、記念撮影を
撮って、それぞれの艦に帰っていった。

いよいよゲームの始まりである。
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