ネコ専務シリーズ
しかしネコ足軽はあくまで前向きなネコ
である。ネコ足軽の隊の隊長はネコ剣法
の達人であり、隊員には格闘術の達人も
いた。

ネコ足軽は彼らから武術を教わりつつ、
軍事・戦術も日夜密かに研究したの
だった。


ネコ足軽にはだんだん、今の大名が領民
のためを考えない残虐な悪いネコである
ことが分かってきた。

ネコ足軽は足軽仲間から広く農民・庶民
の苦しい現状を聞くことができ、又旅の
ことを憂いながら、日々
「賢くて強くて優しい白猫」
になっていった。

そうしているうちに、又旅の年貢の取り
立てはさらに厳しくなっていき、それに
抗議した者は次々と投獄されるという、
恐怖政治の息苦しい社会になって、楽し
んでいるのは大名と、それにへつらう
一部の武士と商人ばかりになってしまっ
た。

そしてある日、ネコ足軽の隊に命令が
下った。領内で初めて反乱を起こした
村を、見せしめのために皆殺しにして
こいと言うのである。

隊長はまともなネコなので、ネコ足軽に
こう言った。

「もう俺はついていけない。俺は反乱を
 起こすが、ネコ足軽よ、君の方が
 俺よりはるかに実力がある。
 君が反乱を指導してくれないか?」
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