ネコ専務シリーズ
ネコ専務と新興宗教

生命の波動

ある薄曇りの秋の日。

ネコ専務が普段あまり行かない渋谷の街
を、仲良しの姪のネコガールの買い物に
付き合って歩いていたときのことである。

ネコ専務は右側から、

「おめでとうございます!」

という明るい声とともに不意に差し出さ
れた一枚のチラシを、空いていた左手で
反射的に受け取ってしまった。

見ると、2人のそばに、黒ネコの美青年
と三毛ネコの美少女が、ニコニコして
立っている。

美青年は180センチくらいの長身、
美少女は160センチくらいで、すらり
とスタイルがいい。

なんだろうと興味をそそられたネコ専務
たちは、チラシに目を落とし、文面を
読んでみた。
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