ネコ専務シリーズ
ふと画面に視線を戻すと、「おきよ」の
文字と今流行のJ-POPが着信を知らせた。

「恭子さんから電話です」

携帯を返すとおっさんはさらにデレデレ
度を120%くらい引き上げて電話に
出た。

「おう。おきよ。・・今、慎と畑だーー」

俺は緑茶を飲みながら、おっさんのこめ
かみあたりにジリジリとジェラシービー
ムをお見舞いしてやる。

「でよ、このケータイ小説がよ」

電話を切ってすぐ話を戻すおっさん。
ジェラシービーム効果無し。
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