Sleeping baby ~眠り姫~


『オレ結婚式した瞬間から兄ちゃん止めるから』



えっ!?
イキナリ何を!



『だから結婚式したら、兄ちゃんの事は雅明さんかアナタと呼ぶんだぞ?』



雅明はゆっくりと、だが確実に兄から夫へと意識の変化を起こしていた。




頬を赤らめてはにかむ雅明に…。




新婚プレイか!!
と思わずヒカルは突っ込みを入れた。



「どんな新婚プレイだよ兄ちゃん!」



『プレイなんかじゃないぞ!兄ちゃんはヒカルの兄ちゃんを止めたら、男としてガンガン行くからな?もう遠慮なんてしないぞヒカル』



そう潔く言い切った兄ちゃんの怪しく光る瞳の強さに、



ヒカルは


生まれて始めて


兄ちゃんを男として見た。



一人の男として見た兄ちゃんは、


とっても男らしかった。



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