スマッシュ!
バドノート
あの日以来ともちゃんがすさまじくにらんでいることはなくなった。






スコアをノートに貼っていく。
コーチが「バドノート」を作れと…。
コーチに提出しなければならない。






気持ちや自分のダメなところとか書く。
そうすると何か見えるとコーチ…。






「スコアから見えて来るものもある…。後お前ら一人一人ビデオでフォーム録るから自分のフォーム見とけよ。」






ビデオまで…。かなりディープ…。部活とはなんぞや?と聞きたくなる。
私だけか?!






ノートとビデオで見えたものは…。弱点を自分自身の目で見た。





朝練でそれを克服するため?特訓させられ…。





朝からへとへとになり時折授業中こっくりこっくりと居眠りが…。





眠い…。ねみぃ…。ねみぃ。
よだれまで出てくるしまつ…。
やばいやばい。





そしてやばいのはテスト!





部活もだけどそっちも大事な…。だけどねみぃ!
あぁ神様許して。





気がつくとチャイムがなって起きる。
あぁいつの間にか昼です(泣)





朝練はキツイ、そして寒い!




ごぉん!
ジェットヒーターの音が体育館に響く。





「音のわりには温まんないよね。」





皆寒そうにしてるが…。ともちゃんは平気な様子で一人黙々と打ち込み練習…。





湯気が出てます!





そして相手はシーサー!
地黒の肌からキラキラ汗が…。





パシッ!バシ!




きゅ!





綺麗な放物線を描く羽根の軌道に音…。





次の瞬間コートの角、ラインの上。
誰もが取れないと思ったコース…。






キュっ!!





シーサーが跳んだ…。





バシ!





「飛んだ…。」





シューズに羽がついてるのかと思った…。
黒い鳥…。
なんて言えませんが…。





そのくらい綺麗だった。




「よく取った!」





いつの間にかコーチが立っていた。
イケメンの鬼コーチが誉めている!





「…。」





えぇ!無言!シーサーどしたの?!





そして私は…見た。下を向いたシーサーは一瞬笑った。
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