カベの向こうの女の子


俺は苦笑いして、うつ向いた



ロングヘアーは深くため息をついてから、立ち上がる


それから俺を見下ろして言った



「あなたも春菜に大して相手にされてないみたいだし、調度いいかもね」




勝ち誇ったように言う彼女に、俺はまた苦笑いした


そして立ち上がった



冷たい風が俺の頬を撫でたけど、寒くはなかった




むしろ心地よく感じられた













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