君、依存
昼下がり
理科準備室に二人きり
珪の長くて切れ長の瞳は
メガネに隠れている
白い綺麗な肌
がっちりした手
何故か少し意識してしまう
「…ていうかご飯食べたの?」
「食ってない」
「何で?倒れるよ?」
「…面倒だし。
で、何の用で来た?」
用事を思い出して、
置きっぱなしにしてた
未提出ノートを渡す
「…減点」
「別に1日ぐらい!」
「嘘だって…。
はい、預りました」
珪は最後の一口を食べて
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