君、依存
(04)傷



 起きると、保健室だった

 誰も居ない

 身体中が痛む

 揺れるカーテンの向こうは
 もう夕方の空だった

 輝きを放つ星が瞬いている

 ―――ガラガラ…
 扉が開く音がした

 扉は閉まり、
 スリッパを擦って歩く
 ゆっくりな足音

 こっちに、近づいてくる

 ―怖い
 あの時を思い出して、
 ベッドに横になり、
 顔まで潜り込む

 …―シャッ

 ベッド脇の
 カーテンが開いたみたいだ



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