君、依存



 …龍と
 もう一人は女だった

 反射的に
 少し覗いてしまう


 「…―――っ」

 龍に触れる女の子

 …誰……?

 龍は私のよく知る表情で
 微笑んで、

 そっと唇を重ねる


 体に何かが堕ちる

 憎悪…か
 何なのか。

 私は何も言えず
 放心したまま
 逃げる様に来た廊下を戻った


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