堕ちていく二人


貴之の腕に抱かれている時、玲子は全てを忘れることが出来た。

玲子は貴之が夫だったらどんなによかったかと思わずにはいられなかった。

そして、絶頂に達すると同時に、ある衝動が身体の隅々まで走るのを感じていた。

行為が終わった後

「貴之君、私と結婚してくれない」

玲子は貴之の胸に寄り添いながら言った。

「僕は大歓迎だけど、その為にはまず玲子ちゃんが離婚しないとね。それと、裕也君は大丈夫かな?僕のことをお父さんと呼んでくれるかな?」

「裕也なら貴之君に懐いているから大丈夫よ。桂司も私と離婚したがっていたから、今度会ったらちゃんと話しをつけるわ」

「それならいいんだけど。それじゃ、僕と玲子ちゃんと裕也君の三人で人生をやり直そうよ。絶対に幸せにしてみせるから」

「本当に、約束よ!玲子幸せ!貴之君もう一度抱いて!私を壊れるぐらいにめちゃくちゃにして!」

玲子は思いのたけを貴之にぶつけ、自分から激しくキスをした。

この時、貴之がコンド−ムを装着しようとすると

「着けないで、そのまま私の中に入ってきて!」

とろけるような瞳で懇願した。


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