【完】笑顔
「祐一クンおはよー♪」
『はよ。』
いつも女子が俺に群がる。
いつもいつも甘い声を出してくる女子。
こういうのが嫌い。
それに、俺が話したいのはおまえらじゃねぇのに…。俺が話したいのは…

瑞姫だけ…。

はぁ。
俺がため息をこぼした時…
「祐ちゃん!」
隣から声が聞こえた。
「ちょっと瑞姫!ウチらが祐一クンと喋ってるんだけど?」
はぁ??
「ゴ、ゴメンネ…?」
瑞姫も謝んなよな…。
『どうした?』
「借りてたCD!ありがとね。」
『おう。またいいのあったら貸してやるよ。』
「ホント?ありがとね♪」
ニコッと笑い、瑞姫は後ろを向き結城と話しだす。
そんな瑞姫を俺はずっと見ていた。

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