Lovers


「ん!切符な」

空は慣れた手つきで
切符を購入し、
私に「はい!」と手渡す


「…ありがと」

「いーえ♪」


空は鼻歌を口ずさみながら
改札口を抜けた

私も後を追って
改札口を抜ける


そして私達は
水族館行きの電車に乗った








あいにく電車は満員で、
ぎゅうぎゅう状態での待機



ふと目線を上げると

「っ〜!?」

…空の顔が近い…です


向こうも気付いているのか、
頬を赤らめて顔を反らしていた






私はまじまじと
空の顔を見つめる




 
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