Lovers

私達が席に着くと
係員の人に声をかけられた

「水しぶきが飛んできますから
このビニールで塞いで下さい」


「あ、はい」

私が受け取ると、

「俺が持つわ」

と言いながら
ビニールを手にした



私はその時の空の顔から
目が離せなくて―…




「なんや?俺に惚れたんか?」

なんて笑いながら話す空


「ちっ、違うもん!」

慌てて撤回する私


「どーだか(笑)」



…コノヤロウ…//

空は結構、あれだね

うまいね




「さぁみんなー!
イルカショー始まるよー」




 
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