地味男子
「welcome」

「ママ!! ここ日本だからね?」

「あっ、ごめんごめん」



 久しぶりにあったママは何も変わってない。


「初めまして。 佐伯潤です。」

「佐伯? …ふーん。 よろしくねっ♪」


 ママはニヤッと笑うと潤君に挨拶をした。


「おぉ、柴乃!! お帰り。 彼氏君かな?」

「そうだよ。」

「佐伯潤です」

「佐伯君か…柴乃を頼んだぞ。柴乃と付き合うといろいろ大変だと思うが…。」

「承知の上です」

「ははっ!! パパも気に入ったぞ。 柴乃。」

「本当!? 嬉しい!!」



 パパもママも大歓迎。


 あんまり緊張した様子を見せない潤君。


 ママと一緒に料理した。


 リビングでパパと潤君と祐磨が楽しそうに話してる。


「潤君って本当はイケメンでしょう?」

「えっ!? なんで知ってるの?」

 イケメンと言うか…かっこいいというか…。


 整ってる。



「やっぱりね。 将来、任せたわよ」

「は?」

「何も聞いてないの? 潤君のお宅にお邪魔してないわけ?」

「そっ、そんなことしない!!」

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