初恋
PM7:30



カバンに財布とハンカチ等を詰め込んでいる途中、携帯が鳴った



先輩かなぁ…なんて考えて 画面を見ずに通話ボタンを押した




「もしもし」



「もしもし。何、機嫌良くない?(笑)」




あぁもう。


鼻で笑いながら喋るアイツに苛ついた




「いや、別に……何?」


不機嫌なのを誤魔化して、普通の声で喋った



「いや、今日帰る事になったから、これから買い物行くよ」




最悪だ




「今日はちょっと……」


「はぁ!?…アンタなんかに友達なんていないでしょ(笑)」



「でも本当に今日は…」


「チッ…あたしが帰るまでに何とかしといてね。」


ブチッという音が響いた



もう、本当に…なんでこんなにタイミングが悪いの?



涙が出てきた
< 116 / 238 >

この作品をシェア

pagetop